い た ず ら 編

屋根からスキー 写真以上に大胆でした。New

2月も中旬となると屋根の雪下ろしが数回行われます。
次第に屋根までの7−8メートルがみるみるうちに雪で埋まってしまします。そうなるといよいよ「イタズラ屋根からスキー」が始まります。
昔の屋根はカヤブキです、数十年に一回村中の人々の手伝いで葺き替えをする大切な屋根をワルガキがスキーで荒らすのですから当然見つかれば怒鳴り飛ばされます。だからこそ大人達の目をかいくぐってするこの遊びはたまらないのでした。

雪落し 何を考えているのやら、しょうもない遊びです。New

悪ガキきわまりないしょうもないイタズラ遊び。
低学年も一緒に遊ぶことの多い雪国の子供同士ですが、突然何を思ったか悪ガキに変身します。
一緒に遊ぶような格好して年下の子を木下へと誘導します。心はもうドキドキですがグッと押さえて・・・素早く木の幹を強く蹴飛ばすのです。写真の通り晴天で重くなった木々の枝にたまった雪は頭の上に・・・
小さな子は大泣きして家に飛んで帰り、後で頭にタンコブの出来上がりでした。何を考えていたんでしょうね?未だに分りません。

顔印 ビックリさせたい一身で作ります。New

学校帰りの晴天の日、曲がりくねった雪道の角がこの遊びの場所。

帽子を脱ぎ目をつむり大口を開ける者目をパッと開くもの口をへの字にする者色々な表情を作り・・「セーノ」の一声で新雪の雪に一気に押し付けると出来上がり。中には全身模様を作る悪ガキも・・・
角からそっと後から来た女の子がキャーキャー言うのをニヤニヤして見て喜んでいる分けの分らない遊びでした。
女の子の叫びは付き合いで出してくれたのかも・・・

雪浴び 体中雪だらけ、おふくろ泣かせの雪遊び。New

日曜日の前日新雪が降り晴天だったらこの遊びが始まります。
一面の銀世界2−3メートルの小山を確保して、いざ大ジャンプ・・・もちろん水泳の飛び込みスタイルで行きます。女の子が見ているのを狙うのも男心の複雑さなのです。いくら新雪でも2−3メートル犬かきで進むのは大変なのです。体中雪だらけ、ましてや晴天、溶けた雪は体をグッショリぬらします。
家に帰れば母親から大目玉!!
冬は現代のようにお湯洗いもなく、洗濯物が乾かないから当然ですが・・・

落とし穴 まさに子供ならではのいたずら雪遊び。

1時間も掛ければばれることも気がつかず懸命に掘りつづけます。必ずこの道を通る場所に穴を掘り、穴の上にはこれまたてしおをかけてふたをします。
仕上げは新雪を掛けて、馬鹿丁寧に足跡などもわざと付けて完成です。物影から落としたい人が来るのをじっと待つドキドキ感は今も覚えています。当然その後に頭にたんこぶが出来るくらい殴られたのも思い出

氷  道 今考えると恐くなります。

落とし穴と同じ思いで作ります。
屋根から下がった大き目のツララを丁寧に並べ、表面をわからぬようにカモフラージュします。靴でつるつるになるように仕上げ完成。ほとんどがその場所ですってんころりん。中には頭をもろに氷にぶつけ大怪我した子もありました。ワルガキならでわのアイデアいたずら遊びです。

おしっこ絵描き しょうもない悪ガキあそび。

男の子のみの快感遊び。
雪の上に、なんとオシッコで絵を書きます。チンチンを巧みにあやつってそれはそれは大作の出来あがり。
子供心は不思議なものです、好きな女の子の名前に挑戦する子もいます???真っ白な雪の上に黄色のアートいやいやどうしてどうして、面白い光景です。

 

 な か よ し 編

つらら割り ファンタスティックな世界が出来上がり New

幼稚園位の年代によくこの遊びをしました。

2月下旬位から雪が溶け出し、3月初旬になるとこのように軒下に巨大なつららができます。
このツララを男の子は棒でガリガリカ゜リと割り落とすのですが、女の子は一本一本丁寧に取り雪と氷のコラボレーションが始まります。
ポエム・・・ファンタジア・・・ツララで作るおとぎの国が出来上がります。
太陽の光が反射し、溶け出した氷の造形は感動します。いつ集まったのか男の子たちも夢中で手伝う光景はいつものパターンです。

藁ぞり(わらそり) 痛快、大胆仰天 今もやりたくなる遊びです。New

3月になると表面の雪が晴天で溶け、夜間に冷えて堅くなります。
そんな朝はきまって30分ほど早く藁(お米を取った後のくき)を一束抱え登校します。山国は急坂だらけ、普段なら絶対上れない様な山間を見つけお尻にはわらの束を引き、一気に坂を下ります。時速30キロ位は出ます。途中のギャップでジャンプ、転んだまま谷底までまっさかさま・・。
何故かこの遊びは男女問わず参加するのでした、その痛快さは皆な同じなのでしょう。この遊びができるようになると、もう春はすぐそこ。

雪玉割り 個性が丸出し器用さと根気強さを競争します。New

晴れた日曜日何故か午前中に多い遊びです。
二人で真剣に戦います。まず雪をおにぎりの様に丸め両手でできる限り丸く固めます、次に壁とか木とか柱にその雪球を強く回しながら押しながらまわします。強く堅くすると雪が溶け出し水がしたたれ落ちてきます。更にその上に雪をもなかの皮の様に付け何回も何回も堅くしていきます。15センチぐらいにしていよいよ合戦。
絵の様にじゃんけんで順番にたたきつけ最後の芯まで砕けたほうが負け。根気と工夫の無い者はすぐに負けてしまいます。

山スキー 親もほったらかし大胆な遊びです。New

3月頃になると晴れの日が増えてきます、朝晩は溶けた雪の表面が凍り硬くなりどこまでも歩いて行けます。(シミ渡り)
男の子たち数人で、「今年はあの山を征服するぞ」と秋頃から決めておき、いよいよ決行です。もちろん親にはナイショ。朝早くおにぎりを持ちスキーをかついでもくもくと山の頂上まで歩き続け3-4時間。
ゆきとおにぎりで早々腹ごしらえ。
ガキ大将の一声「イクゾー !」山の頂上から30-40分で我が家まで一揆に直滑降で帰ってきます。
今の親なら捜索願いをだすかもね・・・

チャンコロ 雪をてだまに取るような遊びです。

2月も後半になると、天気が続く日が増えてきます。前の日に新雪が10−20センチ位積もり、午前中から晴天が続くとチャンコロ遊びに最適です。テニスボール位の雪玉をゆっくり雪の上で転がすと見る見るうちに雪がくっつき両手で力一杯押せば1−2メートルの大きな雪のバームクーヘンの出来あがりです。
山上からうまく転がせば自然に2−3メートルにもなります。

雪穴掘り とてもとても根気のいる遊びです。

2月も中旬になると屋根からの雪降ろしやすごい積雪で玄関の脇などは7−8メートルの雪の壁ができます。その壁に1メートル位のドームを掘り、そこからどんどん中へ中へ曲がりくねりながら掘りつづけます。当然重要なのは10−20メートルの中の雪をどうやって外に運ぶかが知恵比べです。途中に明り取り用の小穴を作るのも子供心の怖さのから逃れるための工夫です。
日曜日ごとに何週間もかける根気のいる遊びでした。

輪っこ掛け 読んでびっくり、すさまじい遊び(生活)です。

読むとぞっとするかもしれません。
山奥の野ウサギは真冬になると樹木が雪に埋まってしまうせいか村近くまでやってきます。その野ウサギを子供達は何匹も捕まえるのです。
細い針金を工夫して輪をつくりウサギ道を調べ前の日に何箇所にも仕掛けます。翌日朝早く行ってみると多いときには2−3匹もかかっています。その晩は、ウサギ料理で家族おおにぎわいです。(「野蛮な!!」などと言わないで・・・)
植林した若い杉木の先端をウサギは全部食べてしまうのです。その頃杉の木は将来の財産としてとても大切なものでしたから・・・・

そ り 大工技能が競い合う、高度な遊びです。

2センチ位の板と幼い頃のスキーを使い大工さんの真似事です。ノコギリ・ノミ・カンナなど普段は使わせてもらえないのですが、このソリ作りだけは親が黙認していました。自動車の真似事やマンガからアイディアをいただき、人より個性的なソリを完成します。ハンドル部分が最も難しく結構知恵を使います。いよいよ試走、良く晴れた午後のひととき完成品デビューが最も興奮する時です。
もちろん競争に勝つともう有名人です。

雪玉投げ 未来の野球少年が生まれる、すごい遊びです。

学校からの帰り道、40分の道のりを1時間30分もかけて遊びながら帰ります。てごろな雪玉をしっかり作りいつもの道順に大木・電柱・橋の欄干・川の大石などを対象にして、近くても30メートル以上ある目標にコントロールを付けて投げます。
対象を何十と作って何勝何敗で競います。雪が消えグランドで野球ができる頃はすっかり遠投のみが得意になります。

しみ渡り 春が近くなり、心うきうきな遊びです。

春になるのが待ちどうしい3月すぎ、雪の表面が溶けて夜には氷点下で氷付きます。(新潟ではこのことを「しみる」と言います。)
しみわたりの季節です。曲がりくねった道を完全無視してひたすらに真っ直ぐ歩きます。急坂は藁(わら)やビニールをお尻に引いて滑っております。この季節がやって来ると雪国に春が近づきます。

雪合戦 皆さんが考え付かない、創意工夫の遊びです。

棒取りと同じように、何日もかけて陣地を作ります。
敵の陣地「城」が分かるわけです、工夫をこらし、雪下に穴まで掘りすごい城が出来あがります。いよいよ戦闘開始です。午後2時頃何故か始まり夕方まで何回戦も戦います。雪玉投げで出来た肩を充分生かし敵にぶっつけます。
手がかじかむまで男の子の雪合戦は続きます。

雪像造り 体力勝負と子供の夢実現、北海道雪祭りの先取り遊びです。

マンガ本でしか見たことのない飛行機や戦艦・動物・お城などを創造して一日中作りつづけます。スコップひとつで数人で作りつづけます。
出来あがった満足度は最高の気分です。
その巨大な創作物が春の雪解けまでそれなりの形で残ります。
そんなことまでも優越感に浸ります。子供心とは不思議なものです。

棒取り 村対抗生起の一戦、一冬に一回のすさまじい遊びです。

一週間もかけて高さ5幅3メートルもの雪の柱を村中の悪ガキどもで作ります。近くの村との集団競争です。
チーム内の守りと責めの区分けをして、始まります。先端の棒を早く取った方が勝ち、予想通り最後は殴るの蹴るのケンカになります。
男の子の遊びです。女の子を本当は意識しているのですが、本当に勇気が必要な勇敢な雪遊びです。

勝った負けた 男の子と女の子が唯一一緒に遊ぶ、出会いの遊びです。

小さな子から大きな子まで男女を2チームに分けます。カニ歩きで自由に迷路のような複雑な道を作ります。ポイントは行き止まりの道をどこに入れるかです。遠くからヨーイどんで同時スタート、当然中間点で出会います。ここで「ヂャンケンポン」「勝った」「負けた」と大声。負けは次の人が走り出します。勝ったら敵陣へ走りつづけます。この連続で早く敵陣へ入った方が勝ちとなります。男女が唯一袖すり会う機会が生まれます。

ターザン 大雪の年のみ遊べる危険きまわりない遊びです。

5−7メートルの大雪の年本来の道はその分突き出ます。崖も当然飛び出します。
下から生えている大きな樹木にも飛び移れます、その崖の途中に穴を掘ったり雪穴を作ったり様々な工夫をこらします。その崖から数メートル下に思いきって飛び降りることで勇気が育って行きます。もちろんガキ大将も育ちます。


書きつづけるうちにドンドン思い出してきました。
まだまだ相当ありますが、またの機会にご紹介致します。この遊びは昔の子供達の遊びです。
スキーが無いことにお気づきと思います、山の雪国はスキーは遊びと言うより交通手段、そして体育授業で毎日のことです、不思議ですよね。
 現在はテレビ・ゲーム・スキー・スケボー・等々このような手作り遊びの必要はなくなりましたが、やはり子供はすごいと思います。知恵を出し合いあのつらくて長い冬を楽しみながら通過して行ったからです。今の子供たちがこれだけの工夫は出来ないかもしれません。
でも今も昔も必ず答えるでしょう。

雪が溶けると何になりますか。??????????・・・・「春になります」 と。

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